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「牧師夫人」という呼称、その後

 2014-06-20
 前の記事については、多くの反響がありました。いろいろとこの件について考えてきた方がいることも分かりました。
 私はこの点について本に表記するときに迷い、「牧師配偶者」としたことの背景について書きました。

 他の人が牧師の奥さんを指して、「牧師夫人」と尊称することはこれからもあるでしょう。それに反対するものではありません。そして「さん」と呼んでほしい牧師の奥さんもいれば、たとえ「副牧師、伝道師」とかの職位がなくても「夫人と呼ばれて大丈夫、呼んでほしい」という方もいます。
 私としての意見は、自らを「牧師夫人」と紹介したり、印刷物で表記しなくていいのではないかということです。自分を紹介するときは「私の夫(妻)は牧師です。〜と呼んでください」で充分でしょう。

 フェイスブックで前の記事のリンクを投稿したとき、コメントくださった方の中に、「セールスマン夫人」「教師夫人」と呼ぶことはないので、「(名前)さん」とするように気をつけるようになったという方がいました。
 ここからも「〜〜夫人」は、上流階級を指して使う用語の転用であることは明らかではないでしょうか。
 なお、韓国ではこの変の事情は似ていて、職位があろうがなかろうが、牧師の妻は「師母」と記し、口で話しかけるときは、「師母様」だそうです。(牧師は「牧師様」)

 この点についての研究では、すでに知られていますが、日本バプテスト連名が2013年2月に声明を発表しました。その声明の冒頭には、こうあります。

日本バプテスト連盟は、「牧師夫人」という身分・職分は存在しない、と理解する。にもかかわらず連盟の歴史においては、十分な吟味を行わないまま、男性牧師の配偶者を「牧師夫人」と呼び、「牧師夫人」となることを女性の具体的な献身の形とし、さらには、「夫と召命を共有し働く者」として推奨してきた事実がある。その中で、自らの働きを誇りとし、教会形成を支えてきた自負をもつ、牧師の配偶者も少なくない。同時に、牧師としての献身を志しながら「牧師夫人」となることを勧められ、自らの召命が受け入れられない痛みを負った女性たちや、イメージとしての「牧師夫人」像を押しつけられて重荷を負った牧師の配偶者たちも多く存在する。


 すごく、的確に捉えた文書であると思いました。
 ぜひ、この貴重な資料をご欄になってはいかがでしょうか。
 この課題について、これ以上の素晴らしい資料を私はこれまで見たことがありません。
 
「いわゆる牧師夫人に関する見解」

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