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CT誌ー20世紀の宗教•思想書100選パート10(No.45-41)

 2014-12-19
 じつに、三年ぶりのシリーズの更新です。若干名期待している方々に、お待たせして申し訳ありません。
「クリスチャニティ・トゥデイ誌」が選定した20世紀を代表する宗教書100冊。全部を紹介する目標に向かって遅々とした歩みです。私が知らない書物も多く、このシリーズは自分の世界を広げるのに役立ってます。
 ここに紹介するほとんどの書物は、私も読んでいないので、ネットから調べたデータによって「こういうことらしい」ということで紹介しています。

45 『預言者の想像力』現実を突き破る嘆きと希望 ウォルター・ブリュッゲマン(''The Prophetic Imagination'' by Walter Brueggemann 1933〜)1992、2001改訂。米国人。プロテスタントの旧約聖書学者。邦訳2014年発行。

 エレミヤの嘆き、イザヤの希望。現実世界の不正や混乱に無感覚になるのでなく、その事実を見据えて、ひたすら嘆くことに意味があると主張しています。イエスの憐れみ(スプラングニゾマイ---はらわたから苦しむ)は、苦しむ人、社会の隅に追いやられ、無視されている人に向けられたもの。その苦悩をイエスは十字架にかけられ処刑されることで受け止められたと言います。権力者による支配への徹底的な批判、イエスの死と復活、そこでの新しい世界の始まりに希望を結びつけています。今年の4月、鎌野直人師による翻訳で、ついに出版になりました。

預言者の想像力―現実を突き破る嘆きと希望預言者の想像力―現実を突き破る嘆きと希望
W. ブルッゲマン Walter Brueggemann

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44 『四つの四重奏』(原著1943年)T.S.エリオット (''Four Quartets'' by Thomas Stearns Eliot)(1888–1965)。米国に生まれ。25歳でイギリスに移住。エッセイスト、文芸評論家、劇作家、詩人、編集者。ノーベル文学賞受賞(1948)

 T.S.エリオットは、いろんなキリスト教書のなかで引用されるので、名前はよく見ます。しかし、たぶん日本では、ほとんど知られてない人物だと思います。詩作が中心であるため、私たちになかなかなじめないのでしょう。英文学科で学んだ人は、言わずもがなの人物なのでしょう。
 1927年にアングロ・カトリックに改宗(アングロ•カトリックとは、英国国教会のことでしょうか?)。宗教色の濃い作品を書く。その中でも本書は彼の最高傑作。
 大江健三郎氏は、20世紀最大の詩人と言っているようです。内容は濃く、重く、人生、思想の回想、平安への祈り、それらの深い黙想の詩。ひとつ一つの詩は長く、読み通すのが大変そうです。

Amazonの読者評には、
「静寂に包まれ、この詩の中では、時間、空間、物質、意識などが、すべてが言葉の中に溶け合っている」と素晴らしい言葉が。。

四つの四重奏 (岩波文庫)四つの四重奏 (岩波文庫)
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43 『Living in Truth』(1986年--邦訳見当たらず)ヴァーツラフ・ハベル( Václav HavelVáclav 1936–2011)
ハベル大統領と言えば、たぶん50代以上の人は分かっていると思いますが、共産圏下のチェコスロバキア時代に、劇作家、文学者でありながら抵抗運動の指導者として活躍。何度も逮捕されたり、投獄されたりした国際的な有名人。そして流血の惨事に陥ることなく、静かな、平和的な解決をいまのチェコとスロバキアにもたらしました。その革命は「ビロード革命」(ビロードのように滑らかに改革を進めた)と呼ばれています。つい数年前に亡くなっています。
 ただ、この本についての情報はネット上に見つからず、内容はまったくわかりません。自伝なんでしょうか? 自伝は邦訳が出ており、その絶版を入手して原著のタイトルまで調べようとはまだしておりません。しかし、宗教書に選ばれるということは、かなり彼の信仰的な面に触れているのかもしれません。
 元々はチェコ語で書かれたのでしょうが、それが英語に翻訳され(それがCT誌で選ばれ)、また日本語に翻訳されるときは、たぶんチェコ語から訳されるので、タイトルが同じとは限りません。(そこが、本シリーズ100選作成の上で、悩ましいところです。)
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42 『新約聖書のモラル・ヴィジョン』―共同体・十字架・新しい創造 (原著1996年、邦訳2011年)リチャード・ヘイズ(The Moral Vision of the New Testament: Community, Cross, New Creation by Richard B. Hays. 1948〜)米国人。新約聖書学教授。2010年からデューク大学神学部長。 170頁のわりと厚くない本。

「聖書のメッセージに耳を傾けながら生きること」を研究のテーマとする。その方法論と具体的な問題への適用の道筋と意義を解説。新約聖書倫理学のコンパクトな概説書。ただし、本書は、「New Testament Ethics: The Story Retold」という、上の本の縮刷版である模様です。フルバージョンの原著のタイトルを、縮刷版に採用したのかもしれません。そこで邦訳の表紙の英語タイトルが異なっているんですね。

・聖書の持っているモラル・ヴィジョンをその時代背景からしっかりと受け取り直し、その時代と異なる現代社会に対する新鮮なモラル・ヴィジョンとして提示してくれました。」

【目次】(キリスト新聞のサイトから)
第1章 研究領域の地図作り
    ―新約聖書倫理学への接近
第2章 ストーリーをあらためて語る
    ―信仰の基準と新約聖書倫理学の作業
第3章 キリスト教倫理に対する史的イエスの意義
第4章 男性と女性
    ―メタファー的方法の実例

新約聖書のモラル・ヴィジョン―共同体・十字架・新しい創造新約聖書のモラル・ヴィジョン―共同体・十字架・新しい創造
リチャード ヘイズ Richard B. Hays

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41 『ヒロシマ』(原著1946年 邦訳増補新装版2014年)ジョン・ハーシー (1914–1993 John Hersey)
 中国天津に生まれ。ジャーナリストとして活動。ピュリッツァ賞受賞。イェール大学で20年間教える。アメリカ著作家連盟会長、アメリカ芸術文学学校校長を歴任。

 6人の広島の原爆被害者(そのうち3人がキリスト者。米国で神学を学んだメソジスト教会の日本人牧師、ドイツから派遣されたイエズス会の神父、ドミニコ会の日本人シスター)にインタビューした記録で有名らしいです。私はまったく知りませんでした。まあ、日本にいれば、原爆の歴史はよく報道されるので、かなり知っている内容が書いてあるのかもしれません。あるいは、経験者の言葉を取材し、米国人の目で見た分析は、本書にしかないものがあるかもしれません。

(BOOKデーターベースより)
「20世紀アメリカ・ジャーナリズムの業績トップ100」の第1位に選ばれた。史上初の原爆被害記録。1946年の取材による1~4章は、6人の被爆者の体験と見聞をリアルに描いて世界に原爆の惨禍を知らせ、原水爆禁止・核廃絶の運動に影響を及ぼした。85年の再訪をもとに執筆した5章「ヒロシマ その後」で、原爆症との闘い、市民としての生活・仕事・活動など、稀有な体験者たちの戦後史をヒューマンな筆致で跡づけた。

(Amazonで掲載の書評 Copyright© ペイパーウェイト・ブックス)
1945年8月6日、世界ではじめて原子力爆弾が広島に投下された。そして広島は一瞬にしてすべてが破壊された。本書は、ピュリッツァー賞作家ジョン・ハーシーが、原爆投下直後の広島を自らの足で歩き、生き残った人々の真実の声を集め、それらを記録し、1946年に発表された作品である。
あの日、広島にはなにが起こったのか。あの原爆投下の正当性については、政治の立場、科学者の立場、そして「人間として」の立場から、いまなお、さまざまな意見が述べられている。しかし、本書は、軍隊を持つ国々に暮らし、紛争の絶えないこの地球に生きる私たちすべての人間が、原爆と広島についての事実と真実を知るために、読まなければならない1冊である。1946年の初版から40年の時を経て、著者ハーシーは再び広島を訪れた。そのときのことが最終章として追加され、胸に強く響く。

Hiroshima ウィキペディアでの英文の解説は読み応えがある

ヒロシマ 〈新装版〉ヒロシマ 〈新装版〉
ジョン ハーシー John Hersey

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