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対談:『クリスチャンであるとは』発行後、半年たって(1)

 2015-12-15
N.T.ライト著『クリスチャンであるとは〈SimplyChristian〉』が出て半年以上がたちました。
そこで、翻訳者である上沼昌雄師に、Skypeを用いてインタビューしました。
三回にわけて掲載いたします。

話し手:上沼昌雄(訳者。聖書と神学ミニストリー代表。神学博士。在カリフォルニア州)
   取材:小渕春夫(編集者、あめんどう代表)
日時:2015年12月10日

(記事中「本書」とは『クリスチャンであるとは』を指す)
校正SC対談

---おはようございます。こちらは朝ですが、カリフォルニアは夕方ですね。
寝ぼけた声ですみません。しばらくインタビューさせてください。

 今年の7月と10月と二回、東京で計5回、札幌から熊本を含めると全部で10カ所以上、セミナーを開いてこられました。

 いまふり返って、そこでの反響やその後、気づいたことなど、
どのようなものがあるでしょうか?


地域差がなくなっている

〈上沼〉まだしっかり読んでいない人も含め、関心がかなり高いことがよく分かりました。深く読んでいる方は、とても反応がよかったですね。

 全国を回って感じたのは、地域差がなくなってきたことです。
かなり遠い田舎の先生が一生懸命読んでいたり、よい質問をしてきたり、
関心のある方は地域に関係なく、出版前からよく情報を得ていらっしゃいました。

---今はインターネット時代ですからね。地理的な情報格差が
なくなってきているのをひしひしと感じますね。

〈上沼〉そういうわけで、地域差より関心の差で情報の受け方が違ってくるということですね。
これからの課題は、どういうふうにN.T.ライトの神学が浸透していくかです。あちこち移動
しながらのセミナーでしたから、その後どうなっていくかと。

 その課題の一つは、彼が提示している聖書理解の全体像、創造から新創造という
大きなパノラマが、牧会現場や信徒の生活でどう活かされていくかです。

 今回は本の内容説明が中心だったのですが、実際、それを信仰生活にどう活かしていくかを、
今後丁寧に提示していくことが必要だと思いました。

 ある地方都市の牧師は、実によく学んでいて、私の知るかぎりですが、
日本でいちばん牧会に生かしているのではと思いました。そこでもセミナーをさせて
いただきましたが、そこの信徒さんが参加していて、よく理解しておられました。
ふだんの説教をとおして浸透しているのだと思います。

 今後は、そうした人のために、サイドに立って助ける役割の人や資料の必要を感じました。


N.T.ライトに学ぶ人と、遠くから警戒する人

---かなり前からN.T.ライトに関心を持ち、外国の神学校で学び、
原書をかなり読みこんで役立てている指導者が何人かいらっしゃいますね。

 伝統的な教団の神学の枠組みを越える魅力があるのは、ライトがこれまでにない、
聖書理解の根本的な見直しを提供しているからなんでしょうね。しかも、全体の見通しを
驚くほどよくしてくれるものがあります。

〈上沼〉ただ、これまでの伝統的理解にいる人が戸惑ったり、
抵抗感を感じたりする反応も出ているみたいです。

---説教に活かしている方がいる一方、警戒的な方もいますね。入門的なネット情報だけで
「ライトは間違っている」「聖書に反している」と反応する人もいます。

 私もまだまだ理解の途上ですが、これまで聞いてきたことと異なる理解や、
そのユニークさにあっけにとられることがあります。疑問や問いが出されるのは、
議論が深まるためにいいことだと思います。


牧会的、宣教的に今後どう受容していくべきか

〈上沼〉私が今回気づいたのですが、知的理解は必要ですが、たんに知識だけで終
わってしまわないかという心配があります。

---そうですか。ただ、学んでいくうちに、新しいアプローチが身についてくれば、
自然と生活につながっていくこともあると思いますが。
 まずは正確に知ることが大切でしょう。ある程度距離をとって、批判的に検討す
ることも必要ですし。

〈上沼〉ええ、それはそのとおりですが、単なる知的楽しみで終わってしまわない
かと。「ああ、彼の神学はこういうことなのか」で止まってしまわないか、という
懸念です。

---知的満足で終わる人、理解しても自分は変わりたくない人、また、変わりたく
ても、どう変わったらよいか分からないという人に分かれてくるでしょうね。

 牧会上の適用で以前からの懸念は、とくに天国理解がありますね。その修正を迫
られるので、死に臨んで、永遠の天国に慰めを得ている人に、どう接したらよいかという。
讃美歌、聖歌、ゴスペルソングの歌詞にも、それは影響しています。
 NOPG上沼対談
 それ以外の懸念を示す人にも、今度出たライトの主著『新約聖書と神の民』上巻(NTPG=The New Testament and The People of God 新教出版)によって、彼の深い学術的理解、信頼性の高い神学の奥行きを知ることができるといいですね。

〈上沼〉そうですね。NTPGは高度な学術書ですから、その理解のために
『クリスチャンであるとは』でN.T.ライトの理解する聖書の全体像をつかんでいると助けになると思います。それを踏み台にNTPGチャレンジするといいでしょう。

『クリスチャンであるとは』を、NTPGを理解するために必要不可欠な文献として読んでいただきたいですね。(続く)
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