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サンド氏による「ユダヤ人の起源」の邦訳が。

 2010-05-19
 ブログ記事で書いた関連本の邦訳が出ていました。
 今年の三月末。知りませんでした。

 イスラエル内と、ヨーロッパでかなりなセンセーションを呼び起こしたようですね。

アマゾンのサイトから抜粋

「聖書時代から現代まで、世界の常識を根底から覆す歴史的大作
 世界15ヵ国で翻訳され、欧米で衝撃のベストセラー」

「2008年初めに出版されたとき、本書は「異様な」と評してもいい受けとめ方をされた。
 本書は電波メディアから強い関心をもって迎えられた。これに対し、周囲の歴史学者の世界は、本書に向ってアカデミックな突撃のときの声をあげた。
 そして、ことさら激越なシオニストのブログ上で、私は民族の敵として指弾された。
 なんと19週にわたって、本書はベストセラーの「ヒットパレード」に数えられた。「日本語版への序文」より」
(大丈夫かな、この翻訳。汗)

『ユダヤ人の起源』歴史はどのように創作されたのか(Amazon)

朝日新聞に書評にも、反シオニズム論の新刊ラプキン著『トーラーの名において』と合わせて載りました。

書評『ユダヤ人の起源』(asahi.com)

 新聞の書評は、『トーラーの名において』についてこう解説しています。(抜粋)

(著者)ラブキンは、現在のイスラエルにおいて、ユダヤ教の立場からなされるシオニズム批判に焦点を当てている。真摯なユダヤ教徒にとって、シオニズムは神を裏切るものであり、ユダヤ教史上、最大の敵である。彼ら(ラプキンら真摯なユダヤ教徒)は政治的には保守的なのだが、イスラエル国家そのものを否定するという点で、左翼的な批判者と一致する。以上、両書を併せ読むことで、現代世界における最も深刻な問題の一つに関して、より包括的な理解が得られよう。

 値段も高く、ページ数もありますが読んでみたいな~。
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コメント
アマゾンや朝日新聞の内容だけで判断すると、反ユダヤ主義的みたいですね。 勿論、シオニズムは聖書的ではないと思いますが。
あと、イスラム教に対する理解が事実と反しているような気がしますがどうなんでしょうね。
【2010/05/19 13:44】 | じんくん #79D/WHSg | [edit]
そうですね。ここで「ユダヤ主義」とは何を指すかによりますが、反ユダヤ人のことでなく、「反ユダヤ国家至上主義」でしょうか?そうでありながら、信仰者としてはユダヤ教保守なんですね。「当初、シオニズムは大多数のユダヤ教徒からは否定されていた。ユダヤ教の教えに反するから」とあります。神が主導権を握るのでないかぎり帰還運動はしない、という理解。「イスラム教への理解」とは、何を指しておられるのでしょうか? 書評においてですか? いずれにしろ、ユダヤ人内部からこのような主張がなされたことを注目したいですね。
【2010/05/19 16:58】 | amen-do #79D/WHSg | [edit]
イスラム教に関しては、この本の内容というよりも、朝日新聞の書評の方ですね。
"しかし、ナチズムを経験したのち、多くのユダヤ人が独立国家をつくることに賛同し、また、ユダヤ人の大虐殺(ジェノサイド)に責任を感じた欧米諸国もそれを支持した。その結果、1948年にイスラエルが建国されたのである。だが、それは先住していたパレスチナ人を追い出し土地を略奪することによってなされた。以来、周知のように、パレスチナ人の抵抗が続いている。近年、イスラエルへの批判は国際的にますます強まっているが、ジェノサイドの負い目をもつ欧米では、イスラエルへの批判は反ユダヤ主義として排除される傾向があった。"
とありますが、
わたしは、アラブ側がイスラエルとの2国共存を認めれば、今の現状はかなり変わるのではと思っています。
【2010/05/19 18:41】 | じんくん #79D/WHSg | [edit]
なるほど、「イスラム教への理解」ということは、追い出された「パレスチナ人」のことですね。ただ、パレスチナ人=イスラム教とも言えなく、彼らのなかに、古代からのキリスト教徒もいるでしょうし、イスラムの中も、いくつかの分派があるでしょう。アラブ人=100%イスラム教徒とも言えないようです。古くからのユダヤ教徒、ゾロアスター教徒もいるのではないでしょうか。お互いがどこまで妥協できるのか。。イスラム過激派は、どうやらイスラエルの背後にいるアメリカを共通の敵として、アラブ内部の多様な文化、違いをまとめようとしているでしょうから、共存政策でまとまるかどうか。幕末の攘夷か開国かの論争に似ているような。。
【2010/05/19 20:01】 | amen-do #79D/WHSg | [edit]
クレオパさんは、さすが編集者ですね。 こちらは、厳密に書こうとするといろいろ調べてとなってしまうので、なかなか書けませんが、クレオパさんはすぐにレスがつきますね。
イスラム過激派は確かに、アメリカも敵と思っているようですね。 もう少し広げるとユダヤ、キリスト教世界を敵対視しているようです。
ある人が、「イスラム教の教えでは後から出てくるものの方がすぐれているという考え方がある」と言っていました。
それに当てはめると、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の順番ですから、イスラエル建国やアメリカが世界をリード?している現状は許せない出来事のようです。
【2010/05/20 20:06】 | じんくん #79D/WHSg | [edit]
お久しぶりです。
前回の記事で、ユダヤ人の定義が自分の中であいまいだったことに気づかされました。ユダヤ人=ユダヤ教徒で止まっていて、そこから先を具体的に何も考えてなかったのですが、おっしゃるとおりの問いが出てきますよね。

この本が鹿児島市立図書館に入っているがわかりましたから(とは言え、現在貸し出し中なので、予約して、返却待ちです)、読むのを楽しみにしています。

もちろん、この本がすべての答えではなく、おそらくいろんなユダヤ人論のひとつを提供するものなのだとは思います。

読んでないので、想像ですが、ユダヤ人が血統にこだわらず、信仰によって神の民として営みが続けられたのなら(ユダヤ人がやっていることを全ては肯定できないにしても)、民族主義から解放されてきた点は神の導きがあるようにも思わされています。(今はそれが民族主義に回帰してるのでしょうか…)
【2010/05/21 09:07】 | くぼき #79D/WHSg | [edit]
じんくんさん、
編集者だからかどうかは知りませんが、いろんなことに好奇心をもって学んできているので(友人から教えられたり)、問題意識をもって世情をみてきたからかもしれません。でも、限りある理解です。

イラクのかつてのフセイン大統領も露骨に反イスラエル、反米であろうとして、アラブ世界の支持、援助を受けようとした政治手法でしたね。原理主義派は「イスラムがあらゆるものより秀でている」という信条はあるでしょう。第二次世界大戦のときの日本のように。

長い歴史を見ると、現在の紛争の火種を作ったのは欧米だとも言えるので、国家主義的な独善的態度が唯一の要因ではないと思われます。かつてフセインを支持したのは米国ですし、そのときの武器援助、戦術援助の手ほどきをしたといいます。

キリスト教世界も、それはアラブ世界の中の武闘派であり、欧米の現実はキリスト教世界と言えないほど離れて、世俗化しているのですが。
【2010/05/21 14:25】 | amen-do #79D/WHSg | [edit]
くぼきさん
私のユダヤ人理解も同じでしたよ。聖書の歴史上のユダヤ人=ホロコーストの悲劇のユダヤ人=その末裔が現在のイスラエル人、という単純な理解。そういう血筋も含まれるにしても。

だから、これが当たっていれば、ナチスはユダヤ人でなく、ユダヤ教徒を虐殺したということになります。ドイツ人と混血し、その血をたくさん引いていたであろう仲間を迫害したということになりますね。

私もサンド氏の見解も一つの意見とみて、絶対視はしていません。イスラエルの右派(全部のユダヤ人ではなく)が民族主義から、現在、解放されたわけではなく、そのきっかけとなるようにと願ってサンド氏は本を書いたようです。

 私が願っているのは、二千年の歴史を無視して聖書の言葉を現在のイスラエル国に適用する日本の教会の指導者(シオニズムを肩入れするような形で)が、こうした歴史的理解をもってほしい、というところです。イスラエル旅行をする日本人キリスト者も同じです。

 だから信仰によるユダヤ人、信仰によるアブラハムの子孫(世界のキリスト者)という理解で世界を見ていくことがますます重要になってくるのではないでしょうか。
【2010/05/21 14:42】 | amen-do #79D/WHSg | [edit]












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